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掲載日 2009-09-21

タイトル 「従順ならざる唯一の日本人」白洲次郎はやはりカッコいいですね。

内容 今日NHKドラマスペシャルで「白洲次郎」の再放送を放映していました。
2月から第一話、第二話と日を空けての放映を見ましたが、今回3夜連続で第一話からの再放送と23日には最終話が放送予定になっています。

終戦直後の連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の要人から「従順ならざる唯一の日本人」と言われるほど、敗戦国という状況下においても米国に対して真正面から対峙した人物です。
彼の生き様は現代人から見てもある意味カッコいいとしか言いようがないですね。
まあ、基本的にはお金持ちに生まれたやんちゃ坊主なのですが、そのおかげで戦前でありながら英国ケンブリッジ大学へ留学し、高価な車を乗り回し自由奔放な生活から英国紳士社会の中で西洋の歴史観や人類学を学んだことが後の彼の人生に大きく影響したのではないかと思います。

ドラマでは極力史実に基づいた構成になっているようですが、当時の時代背景や国内情勢から、白洲次郎が政治的に係わっていた部分に対してはあまり興味はありません。
近衛文麿、吉田茂など戦前・戦中・戦後の日本史において重要な役割を果たした総理の実質的なブレーンとしての白洲次郎の対GHQに対する姿勢や態度の痛快さが心地よいのです。

白洲次郎が戦争を避けようとする側に立っていた視点でドラマが構成されていますので、やむなく開戦せざるを得なかった事情などは描かれていません。
ですからこうしたドラマは政治的・歴史的観点だけで見ると偏った判断になりかねないので、小生の場合は一人の白洲次郎という人物の生き方としてドラマを楽しむようにしています。

そういう意味で、あの時代にこうした生き方をした・・・というか、生き方が出来たことは痛快であり、スマートであり、カッコよかった・・・と思うのです。
後年に語られている数々のエピソードも織り込まれており(事実かどうかは別として)、戦争に負けた日本において、なんでも言いなりになってたまるか!という、気概を感じることが出来るドラマではないでしょうか。

彼をはじめとして、こうした人達が少なからず当時の日本に生き残っていたからこそ、現在があるのだと思います。良くも悪くも・・・ですが。

最終回に出てくるかどうかは解りませんが、あの田中角栄首相に対して、ゴルフ場で一喝するほどのエピソードの持ち主なんですよ。

※白洲次郎が理事を勤めるゴルフ場のトイレに「洗面所のタオルを無断で持ち出さないでください」という理事長の張り紙があったにもかかわらず無視した田中首相に「おい、お前は日本語が読めねえのか」と言ったのだそうな。

そういう意味で、白洲次郎という人物を知るだけでも見る価値のあるドラマだと思います。
23日の最終回を楽しみに、明日も再放送を楽しみたいと思っています。

ちなみに俳優さんは白洲次郎に伊勢谷友介さん、妻正子に中谷美紀さん。
吉田茂に原田芳雄さん、近衞文麿に岸部一徳さん。父白洲文平に奥田瑛二さんをはじめ、高橋克実さん、原田美枝子さん、市川亀治郎さん、遠藤憲一さんなどそうそうたる俳優陣が出演しています。

皆さんもシルバーウィークの締めくくりに是非ご覧になってはいかがですかな?

また俳優さん一杯書いて・・・誰かに恨まれますかねー。  by  ゴースト

白洲次郎 NHKドラマスペシャルホームページ



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