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掲載日 2010-03-15

タイトル 床屋さんでの苦しい体験・・・

内容 先日行きつけの床屋さんに行ってきました。

床屋さんで待つのがあまり好きではない小生は、いつもそのお店の前に車がとまっていないのを確認してから入るようにしてるのですが、その日も運良くお客さんは誰もいませんでした。

年配のご夫婦ふたりで営んでいる小さな床屋さんなのですが、特別腕が良いとかモダンな髪形にしてくれるとかでは無く、昔からの行き付けということでお世話になっている床屋さんです。
首が短くて太い小生はいつものように首周りと耳周りを短く刈り上げてくれるようにお願いし、目を閉じて時々今旬の“子供手当て”や、春らしくなった陽気の話をしながら、すっきりとしていく頭の感触を味わっていました。。

しばらくすると一台の軽自動車が店先に止まり、中からかなりのお年のおじいさんと付き添いとおぼしき60歳くらいのおばちゃんが店内に入ってきました。

どうもお嫁さんに送ってきてもらったようでした。かなり足腰が弱っているおじいさんで、お店のご主人と付き添いのおばちゃんが両脇を支えて、ゆっくりと小生の隣の椅子に腰を下ろしました。

ご主人が小生を、奥さんがそのおじいさんを対応してくれました。

そして付き添ってきたおばちゃんは店内の長いすに腰を下ろしました。
ここからお店の雰囲気が一変したのです。

そのおばちゃん、とにかく良く喋るのです。久しぶりのマシンガントークです。
おじいさんは一言も話さない寡黙な感じの人なのですが、おばちゃんは違いました。

おじいさんを日赤病院に連れて行った話から、夕べの夜中に隣の家に救急車が来てうるさかったとか。
おまけに夜中なんだから救急車もサイレンを鳴らさずに来ればいいのにとか・・・。
(サイレン鳴らさなかったら救急車が通ってるのがわからんやろ!・・・と、小生は心の中で突っ込む)

お年より同士の会話はやはり健康ネタらしいのです。

次におばちゃんは自分の話をし始めました。
その頃小生は洗髪も終わり、椅子を倒して顔剃りに入るところでした。顔にタオルを乗せられた小生は相変わらず無言でおばちゃんの話を聞くしかありません。

おばちゃんは先週日赤病院で胃カメラを飲んだと言うことでした。かかりつけの医師から、胃に何か出来ていると言われ、精密検査に行ったらしいのです。

「大丈夫だったのかな?」と、思わず聞き入っていると、床屋さんのご主人は小生の顔に石鹸の泡をたっぷりと塗って顔剃りを始めていました。
いつもならついうとうととしそうなひと時なのですが、この日はそうは行きませんでした。
おばちゃんが胃カメラを飲んだときの話をし始めたからです。

曰く・・・「お医者の先生が、カメラを口中に入れてきたんだけど・・」
「ガガーとされて、ギギーときて、ググーってなって、ゲーーってなったんよ・・・」だって。。

口の周りに切れ味鋭いカミソリを当てられている小生は閉じた口を開ける事もできず、可笑しさをひたすら我慢するしかないのです。

おばちゃんのまるで長嶋茂雄のような豊かな表現力に呼吸を止めながら笑いをこらえる苦しさは相当なものです。
やっとカミソリが口元を離れた途端・・・「デッ」と言う、意味不明な言葉を発してしまった小生はばつの悪い思いまで味わうことになったのでした。

一足先に調髪を終えたおじいさんと一緒にそのおばちゃんは、タイミング良く迎えに来てくれたお嫁さんの軽自動車に乗って嵐のように去っていきました。。


やはり、床屋へは静かな時に来るべきですよね。。

しかし、、あのおばちゃんの表現は面白かった。。

って言うか、あの表現で彼女が言いたいことが理解できるだけに恐ろしい気もするのですが。。
微笑。   by  ゴースト



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