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掲載日 2008-12-20

タイトル テレビドラマや映画に残された映像は不変なもの。映像に年齢はない。

内容 今では毎日当たり前のように我々の生活に溶け込んでいる映像、テレビドラマや映画。
それがたとえ数十年前に制作されたチャーリー・チャップリンの「街の灯」であろうと黒澤明の「生きる」であろうと、現在の我々は何の苦もなく好きな時に好きな場所で視聴する事ができるのである。
「街の灯」のチャップリンと花売り娘との感動の再会や、「生きる」での志村喬の余命を精一杯生きようとする男の悲しさが、今の自分で感じることができる。

当然、当時それぞれを演じた俳優はもちろん、監督や撮影スタッフもほとんどが現代には存命ではないだろう。しかし、時代を超越した映像文化は、現代に生きる小生にとってはなんとありがたいものであるかを痛感せずにはいられない思いである。

先日、テレビで「風のガーデン」というドラマを見た。
すい臓癌で余命短い主人公の中井貴一扮する医師が故郷の富良野に住む家族のそばで最期を迎えるまでを描いた倉本聰脚本のドラマである。
このドラマには、今年亡くなった緒形拳が息子役の中井貴一を看取る父親役で最期の出演をしていた。緒形拳自身が末期癌の状態でありながら、最後まで撮影をやり遂げた作品ということで、余計興味があり最終回まで見届けることになったのであるが、作品を見ていながら、思わず考えてしまった。当たり前のことなのだが・・・
今このドラマを演じている役者はもうすでにこの世にいないにもかかわらず、その迫真の演技はこれから先永遠に残っていく。それは、つい昨日亡くなったものも、数年・数十年前に亡くなったものも同じ新鮮さで見ることができる。これはほんとにすばらしいことである。
それと、晩年の緒形拳はいい役者だと改めて感じたのである。

今思うと、すでにこの世にない多くの役者の中で、自分が好きだと思った役者・俳優は誰だっただろうか。
海外では「コンバット」のビック・モロー。「駅馬車」「黄色いリボン」などのジョン・ウェイン。「ローマの休日」「ティファニーで朝食を」のオードリー・ヘプバーンあたりだろうか。
国内では「七人の侍」「椿三十郎」の三船敏郎。「眠狂四郎シリーズ」の市川雷蔵。晩年は脇役だったがテレビドラマ「パパと呼ばないで」「水もれ甲介」の石立鉄男。
などの名優が思い出されるところだ。(まだまだあるのだが、書ききれない)

どの俳優や作品も自分にとってはかなり懐かしく、特にテレビドラマなどは録画ビデオなどもまだ持てる時代ではなかっただけに、今では記憶の奥にある映像を瞼に投影するほか方法がないかもしれない。(ビデオやDVD化されてるかも知れないが)

人間が創り出した娯楽の一つである映画やドラマ。スクリーンであったりテレビの画面であったりする違いこそあれ、多くの製作者・俳優達がのこしてきた作品を自由気ままに現在の自分が楽しめる幸せにもう一度感謝しなければ、と思う。
  そして、今映像の世界に生きている役者・俳優諸氏には、今後も永遠に我々や数十年後の視聴者の心に響く演技を遺していってほしいものである。
(各俳優の敬称は略しました事をお許し下さい)     by ゴースト



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