第二次世界大戦末期、恋人が綴ったある楽譜を胸に日本軍最後の砦となった潜水艦を指揮する若き艦長とその部下たちが米軍駆逐艦との息詰まる攻防戦に挑む姿を壮大なスケールで描く。 主演はTV「のだめカンタービレ」の玉木宏。 共演に「ハンサム★スーツ」の北川景子、これが俳優デビューとなる人気ボーカルデュオ、 CHEMISTRYの堂珍嘉邦。 監督は「月とキャベツ」「地下鉄(メトロ)に乗って」の篠原哲雄。 現代。ある日、倉本いずみのもとに、元米海軍駆逐艦艦長の孫が差出人の手紙が届く。 またその手紙には古びた手書きの楽譜が同封され、祖母・有沢志津子のサインが記されていた。 いずみは過去を紐解くため、かつて日本海軍で潜水艦長を務めた祖父を知るただひとりの存命者・鈴木を訪ねることに。 そして、鈴木老人はいずみの疑問に答えるかのように遥か昔の記憶を辿り、語り始める--。 第二次世界大戦末期、いよいよ劣勢に立たされた日本海軍は米海軍の燃料補給路を断つべく、沖縄南東海域にイ-77をはじめとする潜水艦を配備していた。 イ-77の艦長、“海中の天才”倉本孝行。彼はこの出航前、互いに想いを寄せていた志津子から、“真夏のオリオン”と題された手書きの楽譜を受け取る。 船乗りの間では吉兆とされる、真夏の夜明けに輝くオリオンのごとく想いを託された倉本。こうして彼らは敵を迎え撃ち、ついに激戦の幕が切って落とされる…。