直木賞作家・三浦しをんの同名ベストセラーを「僕の彼女はサイボーグ」の小出恵介と「バッテリー」の林遣都主演で映画化したスポーツ青春ドラマ。 大学の弱小陸上部を舞台に、一人の天才ランナーと8人の個性溢れる素人ランナーが、挫折を味わったエリート・ランナーに率いられ、<箱根駅伝>出場という無謀な挑戦に心を一つにして立ち向かっていく姿を、臨場感溢れるレースシーン満載でさわやかに綴る。 監督は脚本家として活躍し、これが初メガフォンとなる大森寿美男。 寛政大学の4年生ハイジは、新入生のカケルに声を掛けると半ば強引に自分が寮長を務める竹青荘に入居させる。 まかない付きで3万円という破格の家賃の裏には陸上部への入部という条件が付いていた。 カケルは、高校時代には将来を嘱望されていた天才ランナーだったのだ。 そんなカケルとの出会いが、ハイジに無謀な夢への一歩を決意させる。 そして、寮の住人たちを前にして、このメンバーで箱根駅伝に出場する、と宣言するのだった。 しかし、ハイジとカケル以外の残りの8人は、ハイジのつくるおいしいまかない料理目当てで入居(=入部)した、陸上とは縁遠い素人集団だったのだが…。