ガンで余命半年と知ってしまった中年男が、高校時代の仲間とバンドを再結成しコンテストを目指す中で本当に大切なものに気づいていく姿をユーモラスに描いた人生ドラマ。 主演は「まぼろしの邪馬台国」の竹中直人。 再結成するバンド・メンバーには、宅麻伸、斉藤暁、段田安則。また、助っ人ドラマー役は22年ぶりの映画出演となるミュージシャンの稲垣潤一が演じる。 監督はテレビを中心に活躍する星田良子。 53歳のサラリーマン藤岡徹は、愛する妻と2人の子どもに恵まれ、平凡ながらも幸せな日々を送っていた。 そんなある日、胆石で入院していた彼は、偶然主治医の会話を立ち聞きしてしまい、自分が本当は末期のガンで余命半年と悟ってしまう。 そう思った途端、何か隠し事をしているような家族の言動も腑に落ちて、愕然とする。 すっかり途方に暮れる藤岡だったが、人生の最後に高校時代の仲間たちとバンド“シーラカンズ”を復活させたいと考え、かつてのメンバーたちに再結成を切り出す。 やがて、それぞれに家族や仕事に問題を抱えながらも、藤岡のためにと再び集まり、コンテストを目指して猛練習を開始するメンバーたちだったが…。