東野圭吾の衝撃の問題作を「半落ち」「博士の愛した数式」の寺尾聰主演で映画化したサスペンス・ドラマ。 しばしば議論の的となる少年犯罪と少年法の是非を真正面から見据え、少年たちによって無惨に殺された愛娘の復讐に走る父親の苦悩と、それを追う2人の刑事の心の葛藤を描く。 共演に竹野内豊、伊東四朗。 ある日、長峰重樹の中学生になる娘・絵摩が、未成年の少年グループに理不尽に凌辱された末、荒川で無惨な死体となって発見される。 妻を亡くし、娘の成長だけを楽しみに生きてきた長峰は絶望に打ちのめされてしまう。 そんな長峰のもとに、犯人は菅野と伴崎という男であるとの匿名の密告電話が入る。 半信半疑ながらも教えられた伴崎のアパートに向かい、留守宅に侵入した長峰は、そこで犯行の一部始終を収めたビデオテープを発見する。 激しい怒りに駆られた長峰は、やがて帰宅した伴崎を刃物で刺殺してしまう。 一方、長峰から伴崎殺害を自供する手紙を受け取った捜査本部の織部と真野は、手紙に綴られた少年法に対する無力感に複雑な思いを抱きながらも、さらなる凶行を食い止めるべく、長峰の行方を追うのだったが…。