歌舞伎俳優の市川染五郎と日韓両国で活躍する人気シンガー、ユンナの異色の顔合わせで描くハートフル・ドラマ。 韓国からの留学生とガラスびん集めが趣味という風変わりな日本人男性との温かな心のふれあいを優しく見つめる。 監督は「ここに、幸あり」のけんもち聡。 ソウルに暮らす女子高生のソラは、映像の勉強をするため日本の大学に留学した先輩を追って、自分も日本行きを決意する。 やがて長野の信濃大学に留学したソラだったが、当の先輩はすでに休学して帰国していた。 途方に暮れるソラは、ひょんなことからドジな用務員の中年男、松元と出会う。 彼はその後、ピザの配達人、そして新聞配達人として三たびソラの前に現われた。 3つも仕事を掛け持ちする松元に興味を持ったソラは、学校の課題である“興味の行方”の被写体に彼を選び、何とか説得して取材を開始する。 借金返済のためにほとんど眠らずに働き詰めの松元。 そんな彼には、道端に落ちている平凡なガラスびんを持ち帰ってはコレクションする変わった趣味があったが…。