愛する夫を失い、ひとり息子とも引き離された母親が失った絆を取り戻すために自ら生まれ変わることを誓い、悲しみと絶望の底から這い上がろうともがいていく姿を描いた感動ドラマ。 監督は「イルマ・ヴェップ」「DEMONLOVER」のオリヴィエ・アサイヤス。 監督の元妻で「イルマ・ヴェップ」以来の共作となった主演のマギー・チャンは、本作の演技でカンヌ国際映画祭女優賞に輝いた。 共演に「白い刻印」のニック・ノルティ、「ベティ・ブルー/愛と激情の日々」のベアトリス・ダル。 ロックスターのリーを夫に持ち、自らも歌手として成功することを夢見るエミリー。 2人にはジェイという幼い息子がいるが、彼らの手を離れ、今はバンクーバーに住むリーの両親に育てられていた。 そんなある日、リーがドラッグの過剰摂取で帰らぬ人となってしまう。 この事態を未然に防げなかったことで周囲から責められるエミリー。 やがて6ヶ月後、彼女は全てをリセットしようと、かつて住んでいたパリへ向かう。 しかし、息子を取り戻すためには何でもする、と決意を固めたものの様々な想いが交錯し、これまで自分勝手に生きてきた報いのごとく孤独の深淵に打ちひしがれていくエミリー。 そんな中、義父のアルブレヒトがジェイを連れロンドンに滞在しているとの報せを受ける。 そして2日間だけ息子と会う機会を得たエミリーは、ジェイと数年ぶりの再会を果たすのだが…。