「ボルベール <帰郷>」に続いて4本目の共作となるペドロ・アルモドバル監督とペネロペ・クルス主演で贈る愛と再生のドラマ。 生涯をかけた愛が崩壊して以来、視力や人生までも失った映画監督が封印していた悲劇の記憶を解き放ち、再び生きる道を見出していく姿をミステリアスかつ情感豊かに描き出す。 共演に「バッド・エデュケーション」のルイス・オマール。 2008年のマドリード。 かつて映画監督として活躍していたマテオ・ブランコは、14年前のある事件で視力を失い、以来ハリー・ケインと名乗って脚本家となり、当時の記憶を封印して違う人生を生きていた。 そんなある日、ライ・Xと名乗る男がハリーの前に現われ、自分が監督する映画の脚本を執筆してほしいと持ちかける。 やがて、男が自分の封印した記憶に深く関わっていることに気づくハリー。 それは、甘美な恋と激しい嫉妬、恐ろしい裏切りに満ちた愛の物語だった──。 1994年、新進監督だったマテオは、オーディションに現われた美女レナに一瞬で恋に落ちる。 しかし、彼女は富豪エルネストの愛人だった。 2人の関係を疑うエルネストは、映画の出資を申し出る一方で、息子のJr.を監視役として送り込むのだったが…。