“観察映画”と銘打ち、ナレーションや音楽を一切排して対象を描ききった「選挙」の想田和弘監督が、観察映画第2弾として、“こころの病”を抱えた人々にカメラを向けたドキュメンタリー。 山本昌知医師が代表を務める外来の精神科診療所“こらーる岡山”にカメラを据え、様々な理由でそこにやって来る患者たちの悲喜こもごもの人間模様をありのままかつ真摯に見つめ、山本医師の地道な活動の様子ともに、一般にタブー視されがちな精神病についての偏見や壁を取り払いつつ、改めて観る者にその考える材料を提供していく。