「オールド・ボーイ」「親切なクムジャさん」の鬼才パク・チャヌク監督が、吸血鬼となってしまった神父を主人公に描く禁断のラブ・ストーリー。 エミール・ゾラの『テレーズ・ラカン』をモチーフに、聖職者でありながら図らずも吸血鬼となってしまい、挙げ句に人妻と恋に落ちてしまった男が、信仰と欲望の狭間で葛藤しながらも罪を重ねていくさまを、ユーモラスなタッチを織り交ぜつつグロテスクかつ官能的に描き出す。 主演は「殺人の追憶」「グエムル -漢江の怪物-」の名優ソン・ガンホ。共演にキム・オクビン、キム・ヘスク。 病院で重病患者たちを看取ることしかできない自分の無力さに絶望したカトリックの神父サンヒョンは、アフリカの研究所で極秘に進められていた致死率100%の謎のウイルスに対するワクチン開発に、自ら実験台として参加する。 ほどなく発病し、命を落としたかに思われたサンヒョンだったが、正体不明の血液を輸血され、奇跡的に生き返る。 帰国したサンヒョンは、信者の一人から病弱な息子の祈祷を請われ、幼なじみのガンウと再会する。 彼はそこで一家に虐げられているガンウの妻テジュと出会い、思いがけず心惹かれていく。 そんな中、彼の肉体はいつしかヴァンパイアのそれへと変貌、生き血を吸わなければ生きていけない存在となってしまったサンヒョンだったが…。