“紙の町”愛媛県四国中央市。四国中央高校の3年生、早川里子は、書道家を父に持つ書道部部長。しかし、部員たちの心はバラバラでいまや廃部寸前、里子自身も紙と向き合いながらも満たされないものを感じていた。臨時顧問の池澤からも“つまらない字”と切り捨てられ、ますます迷いが生じてしまう。さらに、池澤が音楽に乗せて披露した“パフォーマンス”に部員の清美までもがすっかり夢中になってしまう始末。それに対し、書道は自分の心と向き合いながら一人でするものと、反発する里子。そんな中、清美が実家の文具店の閉店セールを盛り上げたいと、呼び込みのために書道パフォーマンスをすることを提案、渋々ながらも協力する里子だったが…。