2008年12月に逝去した評論家・加藤周一が最後に試みたのは、今はこの世にいない者たちとの対話。 戦時中に、自らの運命との共通性を感じた源実朝、自由な言論が失われた中でも意見を曲げなかった神田盾夫、渡辺一夫といった恩師たち、そして、学徒出陣で戦地に向かい、若くして命を落とした友人たちに加藤が語り掛ける。