日本映画を代表する美術監督・木村威夫による「夢のまにまに」に続く長編監督第2弾となるファンタジー・ドラマ。 個性溢れる人々が集う老人ホームを舞台に、生涯を植物学研究に捧げてきた老人が、長年探し求めていた花“黄金花”を見つけたのをきっかけに、時空を越えた魂の旅を繰り広げるさまを奔放なタッチでイマジネーション豊かに綴る。 主演は原田芳雄、共演に松坂慶子、長門裕之。 老人ホーム“浴陽荘”に身を寄せる植物学者の牧草太郎博士は、遊びや酒、女といった俗世間の喜びを犠牲にして、植物研究一筋に人生を送ってきた男。 80歳の誕生日を迎えた朝、牧は職員の青年と自然薯掘りに出かける。 そして、青年の些細な冗談がきっかけとなり小さな泉で黄金色に輝く妖しい花“黄金花”を見てしまう。 それを境に、封印していた青年時代の記憶が溢れ出し、いつしか時の流れをさかのぼり始める牧だったが…。