街の建物や背景、キャラクターなどすべてが立体で制作され、8年の歳月をかけて作られた45分間のストップモーションアニメの本作。 2009年10月に公開され、平成21年度文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門で優秀賞を受賞した。 ある満月の夜に故障してしまった、電信柱のエレミ。 不思議な夢から目覚めたエレミの目の前には、電力会社の作業員・タカハシの姿が。 タカハシに修理され、すっかり元気になったエレミだが、今度はどうしてもタカハシと話がしてみたくなり、電話回線に進入。 人間のフリをして電話をかけてしまう。 最初こそ謎の電話に困惑したタカハシも、やがてエレミとの電話を楽しむようになり――。 そんな二人の噂話が街中の電信柱に広まり、エレミは電信柱会議にかけられ、タカハシとの決別を迫られてしまい……。