山口県を拠点に活動するグローカル・ピクチャーズが「長州ファイブ」に続いて製作した伝記ドラマ。 今度は同じく長州藩の偉人・吉田松陰に焦点を当て、藩の牢獄“野山獄”に収監されていた頃の日々を、女囚・高須久との切ない恋を軸に久の目を通して描き出していく。 主演は近衛はな、共演に前田倫良。 監督は石原興。 安政元年。 長州藩の牢獄“野山獄”。 ここに、江戸から一人の男が護送されてくる。彼の名は吉田寅次郎、後の吉田松陰。 国外密航を企て、野山獄に幽閉されることになったのだった。 彼がやって来たとき、野山獄の囚人たちの心はすっかり荒んでいた。 寅次郎は、そんな囚人たちに真摯に語りかけ、希望と尊厳を取り戻させていく。 野山獄の唯一の女囚・高須久も、そんな寅次郎の言葉に救われていくのだった。