カナダ国境近く、先住民モホーク族の保留地を抱えるニューヨーク州最北部の町。クリスマスも間近のある日、新居の購入費用をギャンブル依存症の夫に持ち逃げされた白人女性レイは、取り残された2人の子どもたちと共に途方に暮れていた。 そんな中、夫の車を発見するが、運転していたのはモホーク族の女性。ライラと名乗る彼女は、車を盗んだのではなく拾ったと主張する。 また、ライラも夫に先立たれたあと、幼い子どもを義理の母に奪われる辛い境遇を背負っていた。そんな彼女は、いつの日か子どもを引き取り一緒に暮らす夢を実現させるべく、車で凍ったセントローレンス川を渡り、カナダから不法移民を1人当たり 1200ドルでアメリカ側に密入国させるという危険な裏の仕事に手を染めていたのだった。 そして、その夜も裏の仕事で車が必要だったライラは、レイの事情を知ると共犯パートナーとして引き入れることに。人種の違いから始めは反発し合っていた2人は徐々に信頼関係を築き、無事に仕事を成功させるのだが…。