世界各地の映画祭で評判を呼び、2010年のアカデミー賞ではみごと長編ドキュメンタリー賞を獲得した話題のドキュメンタリー映画。60年代の人気TV番組「わんぱくフリッパー」では調教師として活躍したものの、その後はイルカの保護に目覚め、以来30年以上にわたって世界各地でイルカ解放の運動に身を投じているリック・オバリー氏の活動に密着、和歌山県太地町で行われているイルカ漁に対する抗議行動の行方を追っていく。 また、入り江(コーヴ)での追い込み漁の実態をカメラに収めるべく、スパイ映画さながらの秘密作戦を敢行する撮影クルーと地元関係者とのスリリングな攻防も評判に。 一方日本では、複雑な問題をイルカ保護の立場から単純な善悪二元論的に描き出す構成が物議を醸した。