結婚43年となる妻とデトロイト郊外に暮らす刑務所の仮釈放管理官ジャック。 仕事を忠実にこなし淡々と私生活を送ってきた彼は、間もなく定年を迎えようとしていた。そんなジャックが最後に担当することとなった受刑者は、“ストーン”と呼ばれる男。 彼は祖父母を放火で死なせた罪で8年間服役しており、あと3年の刑期を残した今、仮釈放を切望していた。 反抗的なストーンに毅然と振る舞うジャック。そこで、なんとしても仮釈放を得たいストーンは、美しく魅惑的な彼の妻ルセッタにジャックを誘惑させ、書類に手心を加えてもらおうと策動する。 そしてルセッタから執拗な電話攻勢が始まるも、頑なに拒絶し続けるジャック。 しかし、ついに根負けした彼は、ルセッタに会うとほどなく彼女の巧みな誘惑にはまり、一線を越えてしまうのだった。一方、いつしか精神世界に目覚め、自己啓発にのめり込んでいくストーン。 こうして彼らが対照的に変化する中、ルセッタは魔性の女としての本性を露わにしていく…。