新作を描くため奈良に滞在中の画家・河野扁理(片桐仁)は、師匠である九鬼(高野ひろゆき)の死にとらわれて、なかなか描けずにいた。 そんなとき、扁理は九鬼の内縁の妻、細木(堀ちえみ)と娘の絹子(岩田さゆり)と再会するが、師匠の聖域に足を踏み入れた上に特別な感情に支配され、ますます絵が描けなくなってしまう。