祖母、母、娘三代にわたる女性たちそれぞれの悩みや互いの愛憎を、祖母の失踪の真相というミステリー要素を盛り込みつつ繊細に綴る女性ドラマ。 出演は「8人の女たち」のカトリーヌ・ドヌーヴ、「レディ・チャタレー」のマリナ・ハンズ、「みなさん、さようなら」のマリ=ジョゼ・クローズ。 監督はこれが長編3作目となるフランス期待の若手女性監督、ジュリー・ロペス=クルヴァル。 カナダで働くオドレイは久々に帰省し、フランスの片田舎アルカションにある実家へと戻ってくる。 仕事に情熱を傾けていた彼女は、結婚するつもりもない相手との子を妊娠してしまい、不安と葛藤を抱えていた。 両親と再会を果たすも、医者として忙しく働く母マルティーヌとは、なぜかいつもギクシャクしてしまい妊娠のことも打ち明けられない。 オドレイは実家を離れ、祖父亡き後は空き家となっていた海辺の家で寝泊まりすることに。そして、キッチンの戸棚の奥に隠されていた古い日記を発見する。それは、50年前に突然失踪した祖母ルイーズのものだった。 母は今もなお、自分を捨てた祖母のことが許せず苦しんでいた。ところが日記からは、子どもたちへの深い愛が伝わってくるのだった。が、それと同時に、彼女の秘めたる苦悩も綴られており…。