2008年のカンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールに輝いた感動作。 多くの移民が暮らすパリ20区のとある中学校を舞台に、出身国も生い立ちもバラバラな24人の生徒が学ぶ教室の1年間を見つめていく。 教師役を演じているのは、自らの実体験を基に書き上げ、本作の原作ともなったベストセラー『教室へ』の著者、フランソワ・ベゴドー。 また、24人の生徒役も、実際に中学校で希望者を募り、約7ヵ月間にわたって行われたワークショップを通じて選ばれた演技未経験の中学生たちとのこと。 監督は「ヒューマンリソース」「タイム・アウト」のローラン・カンテ。 様々な民族が混じり合って暮らすパリの下町、20区。 とある中学校の教室。 始業のベルが鳴っても生徒たちは一向に席に着こうとしない。そんな中、国語教師フランソワの新学期は始まった。 様々な出身国からなる24人の生徒たち。フランソワは彼らに正しく美しいフランス語を教えようとしていたが、スラングに馴れた生徒たちは反発する。 次々と問題が吹き上がる教室で、それでも言葉の力を信じ、それを生徒たちに伝えようと奮闘するフランソワは、彼らと真正面から向き合い、真剣勝負で対話と議論を重ねていくのだが…。