天安門事件を扱った前作「天安門、恋人たち」が中国当局の不興を買い、5年間の映画製作禁止処分を受けたロウ・イエ監督が、その処分を無視して家庭用デジタルカメラでゲリラ的に撮り上げた作品。 2009年のカンヌ国際映画祭ではみごと脚本賞を受賞。 どんな相手とも決して満たされることなく、愛を求めて彷徨い続ける5人の男女の姿を、同性愛というテーマにも果敢に踏み込みつつ過激な性愛描写と共に描き出していく。 中国の古都、南京。 夫ワン・ピンの浮気を疑う女性教師リン・シュエは、探偵ルオ・ハイタオに調査を依頼する。 ほどなく、相手がジャン・チェンという青年と判明、妻は激昂し夫婦の関係は破綻、ワン・ピンとチェンも破局を迎える。 一方、ハイタオは恋人リー・ジンという存在がありながらチェンに興味を抱き、いつしかお互いに惹かれ合っていくのだが…。