茨城県の地域振興と郷土愛の醸成を目的に、市民が主体となって企画し、映画化が実現した時代劇。 吉村昭の同名小説を基に、歴史の大きな転換点となった大老・井伊直弼襲撃事件へと至る経過とその後の顛末を、襲撃者側である水戸藩士たちの視点から丁寧に描き出していく。 主演は「築地魚河岸三代目」、TV「JIN -仁-」の大沢たかお。 監督は「敦煌」「男たちの大和/YAMATO」の佐藤純彌。 嘉永6年(1853年)、浦賀沖にペリーの黒船が来航、開国の圧力はいよいよ抑えがたくなっていく。そんな中、井伊直弼をはじめとする南紀派と、水戸藩主・徳川斉昭を筆頭とする一橋派の対立が激化。 やがて、大老に就任した井伊は、尊皇攘夷を唱える斉昭らの意見を顧みることなく、独断で開国を進め、あげくは尊王攘夷派の大量粛清に乗り出す。 もはや井伊の暴挙を止める手立ては暗殺以外にないと、水戸藩では関鉄之介をはじめとする17名の藩士に薩摩藩士・有村次左衛門を加えた襲撃実行部隊が組織される。 こうして天下国家のため、幕政の是正を期して立ち上がった関鉄之介たちだったが…。