NHKのテレビドラマも好評を博した漫画家・水木しげるの妻・武良布枝の自伝エッセイを、過酷な極貧生活での夫婦の絆に焦点を当てて映画化。 お見合いからわずか5日後に結婚し、売れない漫画家の妻となったヒロインが、どん底の中でも漫画家の矜持を失わず、飄々と妖怪漫画を描き続ける夫ともに逞しく歩んだ夫婦の道のりをノスタルジックかつハートウォーミングに綴る。 主演は吹石一恵と宮藤官九郎。 監督は「私は猫ストーカー」の鈴木卓爾。 昭和36年、出雲の安来。大家族の中で育った布枝は、東京に住む貸本漫画家のしげるとお見合いをし、その5日後には結婚、慌ただしく上京することに。 そんな布枝を待っていたのは、大都会・東京での甘い新婚生活にはほど遠い、想像を絶する貧乏暮らしと、ひたすら妖怪漫画ばかりを描き続けるぶっきらぼうな夫とのぎこちない生活の日々だった。 戦争で左腕を失ったことと貸本漫画というものを描いているということ以外、しげるのことを何も知らず、最初は困惑ばかりが募っていく布枝だったが…。