映画監督にして伝説の大富豪ハワード・ヒューズの自伝を捏造し、出版社を手玉に取った世紀の詐欺事件を巡る驚きの顛末を、事件の張本人であるクリフォード・アーヴィングの回顧録を基に映画化。 嘘がバレないように様々な手口で危機を切り抜けながらも、綱渡りの連続に次第に追いつめられていく姿と、その嘘が予想を遥かに超えて大きな影響をもたらしていくさまをスリリングに描き出す。 主演は「シカゴ」のリチャード・ギア、共演に「スパイダーマン2」のアルフレッド・モリナ。 監督は本作の後にも「HACHI 約束の犬」でリチャード・ギアとコンビを組んだ「ギルバート・グレイプ」「サイダーハウス・ルール」のラッセ・ハルストレム。 1971年、ニューヨーク。売れない作家クリフォード・アーヴィングは、出版社への懸命の売り込みもまるで相手にされない日々に苦悩を深めていく。 そんなある日、追い込まれた彼は、伝説の大富豪ハワード・ヒューズのニセの自伝を書くことを思いつく。当のヒューズは長年隠遁生活を送っており、決して表舞台に出てくることはなかった。 そんなヒューズの事情を逆手にとり、自分の嘘がバレることはないと踏んだアーヴィングは、ヒューズの筆跡を真似た手紙を手に、出版社へと売り込みに向かう。こうして出版社をまんまと騙したアーヴィングは、ニセ自伝執筆に向けて、親友のディック・サスキンドと共にヒューズのリサーチを開始するのだったが…。