人気お笑いコンビ“オリエンタルラジオ”の藤森慎吾と中田敦彦を主演に迎え、東京に暮らす青年が様々な葛藤を乗り越え、津軽で百年の歴史を持つ食堂の四代目になるまでの姿を、初代の人生とともに描くヒューマン・ドラマ。 共演に「櫻の園 ―さくらのその―」の福田沙紀。監督は「恋する女たち」の大森一樹。 明治42年、弘前。大森賢治が営む津軽蕎麦の屋台は、鰯の焼き干しからとる出汁が自慢。その焼き干しは、戦争で夫を失ったトヨが幼い娘とともに青森から運んでくるものだった。 トヨに淡い恋心を抱き、自分たちの店を持つことを夢見る賢治──。 やがて時は流れ、百年続く“大森食堂”の四代目にあたる青年、大森陽一。 彼は将来への道を決められないまま、東京でバルーンアーティストをしながらその日暮らしの日々。 ある日、偶然知り合ったカメラマンの卵、筒井七海と同郷のよしみも手伝って、ひょんな成り行きからルームシェアすることに。 そんな矢先、店を一人で切り盛りしていた父が交通事故で入院してしまい、店を手伝うためやむを得ず一時帰郷する陽一だったが…。