『おそ松くん』や『天才バカボン』など数々のヒット作を世に送り出したギャグマンガの神様・赤塚不二夫を主人公に描くコメディ・ドラマ。 実際に入社時から赤塚の編集を担当し、以来35年にわたる親交を持ち続けた伝説の編集者・武居俊樹の回顧録『赤塚不二夫のことを書いたのだ!!』を基に、破天荒な天才マンガ家の担当を任されたマジメな新人編集者のヒロインが、バカなことに全力で取り組む赤塚に振り回されながらも、次第に名コンビとなり、一人前の編集者へと成長していく姿を描く。 1967年、大手出版社小学館の入社式。 そこに現われたのは、『少年サンデー』の看板作家・赤塚不二夫。 イヤミの扮装で厳かな雰囲気をぶち壊すや、彼の音頭で社員全員が“シェー”のポーズ。 大好きな少女漫画を手掛けることを夢見て、期待を胸にこの日を迎えた新入社員の武田初美は、あまりのことに呆然と立ちつくすばかり。しかし、そんな初美のことを、赤塚が見逃すわけもなかった。やがて赤塚の担当となった初美は、赤塚の強烈な手ほどきを受ける中で、意外にも秘められたバカの才能を開花させていく。