作家・評論家の川本三郎が自身の若きジャーナリスト時代の衝撃的な体験を綴った回想録を、「悪人」の妻夫木聡と「ノルウェイの森」の松山ケンイチの初共演で映画化。 学生運動が佳境を迎えた激動の1970年前後を舞台に、理想に燃える若手ジャーナリストが、革命を目指す活動家の青年と出会い、彼が引き起こした事件に巻き込まれていく中で、様々な葛藤に直面する姿を描き出す。 監督は「リンダ リンダ リンダ」「天然コケッコー」の山下敦弘。 東大安田講堂事件が起きた1969年、理想を胸に大手新聞社に入社し週刊誌編集記者として働いていた沢田は、やがて先輩記者の中平とともに活動家たちに接触、彼らの日々に密着していく。 その中で沢田は“武器を奪取し、4月に行動を起こす”と語る若者、梅山と巡り会う。 その決起宣言には疑念を持ちながらも、不思議と親近感を抱くようになり、取材を進めるうち次第に梅山との交流を深めていく沢田だったが…。