これが長編デビューの俊英、栗村実監督が、“食”にまつわる悩みを抱えた3組の男女が織りなす人間模様を切なくも繊細かつユーモラスに描いた群像ドラマ。渋谷のダイニングバー“Coo”で働く砂織は人に料理を作るのが生き甲斐。 ところが、常連客の九条はなぜか何も口にしない。 彼は、人が作ったものがどうしても食べられなかったのだ。 一方、常連客の一人、美江はまともに働かない彼氏のせいでストレスをためて過食症に。 ある日、妊娠を知った美江は彼氏に選択を迫るが…。 美江が勤める会社の社長、小中は、大食漢の妻に頭を痛めていた。経営難に苦しむ小中は、次第に追い詰められてしまい…。