「セレブレーション」「DEAR WENDY ディア・ウェンディ」のトマス・ヴィンターベア監督が、デンマークが抱える様々な社会問題を背景に、一組の兄弟の過酷な人生を描いた感動のヒューマン・ドラマ。 アル中の母親の下で育ち、子ども時代に経験した幼い末弟の死が強いトラウマとして残る兄弟が、どん底の中からかすかな希望の光を見いだすまでの日々を力強くも静謐な筆致で描き出していく。 主演はヤコブ・セーダーグレンとペーター・プラウボー。 デンマーク・コペンハーゲン。アルコール依存症で育児放棄の母親に代わり、懸命に赤ん坊の面倒を見る幼い2人の兄弟。 しかし不幸にも赤ん坊は突然の死を迎えてしまう。兄弟は乳飲み子の弟の死に責任を感じ、心に深い傷を抱えたまま成長していくことに。 大人になった兄ニックは、臨時宿泊施設で暮らしていた。 最近まで刑務所にいた彼は、別れてしまった恋人アナのことを想いながらも、何もできずにただ体を鍛えるだけの日々。 一方、疎遠となっていた弟は幼い息子と2人暮らし。妻を交通事故で亡くし、息子だけが心の支えだった。しかし麻薬と縁が切れず、そのせいで最愛の息子との生活を危険にさらしてしまう。 そんな中、母親の死をきっかけに再会する兄弟だったが…。