ベストセラー作家・浅田次郎の同名小説を「半落ち」「出口のない海」の佐々部清監督が映画化。 敗戦を目前にして、マッカーサーから奪った200兆円相当の財宝を後の祖国復興の資金にすべく隠匿するという極秘作戦に関わった4人の男と20人の少女たちの運命を、端正な筆致で感動的に描き出していく。 主演は「南極料理人」「ゴールデンスランバー」の堺雅人、共演に中村獅童、福士誠治、ユースケ・サンタマリア、八千草薫。 1945年8月10日、敗戦前夜の日本。 陸軍大臣のもとに呼び出された真柴少佐にある密命が下される。それは、山下将軍がマッカーサーより奪取した900億円(現在の金額で200兆円)の財宝を、秘密裏に陸軍工場へ移送し隠匿せよというものだった。 この極秘任務には、真柴少佐、小泉中尉、望月曹長の3人の軍人に加え、女学校の20人の少女と彼女たちを引率する平和主義者の教師、野口孝吉が勤労動員されることに。 任務の本当の内容など知らされることもなく、それでも素直にお国のためにと過酷な労働に励む健気な少女たち。 いつしか真柴たち3人の軍人ともうち解けていくのだが…。