イラク出身のモハメド・アルダラジー監督が、フセイン政権崩壊直後のイラクを舞台に、クルド人女性がかつて行方不明になった息子を探すため12歳の孫を連れて繰り広げる過酷な旅を、道中で出会う人々との交流と共に描くヒューマン・ロード・ムービー。 2003年、イラク北部のクルド人地区。フセイン政権崩壊から3週間。 荒涼とした大地を年老いた女性が12歳の孫アーメッドを連れだって歩いていた。 それは、かつて戦地に赴いたまま行方不明となった彼女の息子を探す旅。 2人が目指すナシリヤは遥か900キロ彼方。 途中、なんとかトラックをつかまえて、運転手に金を渡してバグダットまで送ってもらう。 ようやくバグダットにたどり着き、今度はバスターミナルでナシリヤ行きのバスを待つ2人だったが…。