俳優のみならず監督としても活躍するエミリオ・エステヴェスが、実父マーティン・シーンを主演に迎え、監督・脚本・製作・出演で撮り上げた感動のヒューマン・ロード・ムービー。 志半ばで命を落とした息子の気持ちを理解しようと聖地巡礼の旅を引き継いだ父親が、個性豊かな巡礼者たちとの交流の中で心癒されながら再生していく姿を、美しい風景をバックにペーソス溢れるタッチで綴る。 ある日、アメリカ人眼科医トム・エイヴリーのもとに、一人息子ダニエルの訃報が届く。 それは、ダニエルが聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅に出た矢先の悲劇だった。フランスとスペインの国境の町までやって来たトム。 ダニエルの遺品と遺灰を手にした彼は、息子が巡礼の旅に求めたものが何だったのかを知ろうと、息子に代わり、旅を続けることを決意する。それは、800キロにもおよぶ長旅。 その道中、彼は旅の目的も様々な巡礼者たちとの出会いを重ね、少しずつ彼らと打ち解けていくのだが…。