伝えたくても伝えられずにいた大切な想いを、ラジオを介して届けることでつながりを取り戻していく人々の物語を、複数のエピソードを巧みに交錯させながら紡ぎ上げた感動のヒューマン・ドラマ。 主演は「20世紀少年」の常盤貴子。監督は多くのテレビドラマで演出やプロデューサーを務める三城真一。 ラジオ・パーソナリティの久保田真生は、4年前に父親と衝突して絶縁してしまい、修復できないまま父親は2ヵ月前に他界してしまう。 その遺品の中には、投函できずに引き出しの中にしまったままの真生宛の手紙があった。そんなある日、番組に北海道の高校生・直樹から“笑わない祖父を笑わせるにはどうしたらいいか”という投書が届く。 さっそく、笑わせる方法を募集する真生だったが、その祖父が直樹の父親と絶縁状態にあると知り、自分と父親の姿を重ねてしまう。 やがて、そんな心の引き出しにしまい込んだままの大切な想いを、ラジオがリスナーの代わりとなって送り届けるという番組を企画する真生だったが…。