「キング 罪の王」「マン・オン・ワイヤー」のジェームズ・マーシュ監督が、トム・ブラッドビーの『哀しみの密告者』を映画化したヒューマン・サスペンス・ドラマ。 イギリスとアイルランドの長い闘いの歴史を背景に、1990年代初頭の北アイルランドで、愛する我が子を守るため仲間を裏切りスパイとなったIRAの女性闘士の極限の葛藤を描き出す。 主演は「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」のアンドレア・ライズブロー、共演に「トゥモロー・ワールド」「ザ・バンク 堕ちた巨像」のクライヴ・オーウェン。 北アイルランドに暮らすコレットは、幼い頃からIRA(アイルランド共和軍)の活動に従事する家族の中で育ち、いつしか自らもIRAの闘争に身を投じていく。 そんなコレットは1993年、ロンドンで爆破未遂事件の容疑者として逮捕されてしまう。 幼い息子を抱えるシングルマザーのコレットに対し、MI5(イギリス諜報局保安部)の捜査官マックは、拘留を免除する代わりにスパイとしてIRA内部の動向を監視・報告するよう迫る。 選択の余地のないコレットは、家族を欺き、密告者として生きることを決意する。やがてIRA幹部がスパイの存在を疑い始める一方、マックもまた、コレット以外にも内通者がいると気づき、自らの上司に疑いの目を向け始めるが…。