これが監督デビューとなるフランス人女性オドレイ・フーシェが、阪神・淡路大震災の被災者の孤独死を題材に、今も癒えることのない心の傷を見つめたドラマ。 出演は「ある子供」のデボラ・フランソワと西島秀俊、阿部寛。 フランス人ジャーナリストのアダは、阪神大震災の式典を取材するため神戸を訪れる。 街の復興は進み、人々の暮らしぶりは、彼女の目にはかつての悲劇を乗り越えたかのように映った。 そんな中、通訳の岡田を伴ってかつての被災者を訪ね歩くアダ。 やがて、いまだに後遺症に苦しむ男性、石田と出会う。 震災のことを語りたがらず、かたくなな態度を崩そうとしない石田に、どうにかして心を開いてもらおうと苦心するアダだったが…。