小谷野敦の自伝的同名小説を「ばかのハコ船」「リアリズムの宿」の個性派俳優・山本浩司主演で映画化。 東大出身という世間的には恵まれた経歴を持ちながら、童貞であるがゆえに劣等感に苛まれる三十男の童貞卒業への長い道のりを切なくもユーモラスに描く。 共演はグラビアアイドル出身の神楽坂恵。監督は「AKIBA」の小沼雄一。 30歳にして童貞であることにコンプレックスを抱える東大大学院出身の大学講師、金井淳。ある日、出張先で大学院時代の後輩、北島萌と再会する。思いのほか話が弾み、いつしか頻繁に連絡を取り合う仲に。 ふと萌への恋心を自覚した淳だったが、彼女は間もなくアメリカへの留学に旅立とうとしていた。