「ヒストリー・オブ・バイオレンス」「イースタン・プロミス」のヴィゴ・モーテンセンが少年時代を過ごした“第二の故郷”アルゼンチンの映画に初参加して贈るヒューマン・サスペンス。 人生に閉塞感を感じていた医師が、双子の兄を殺害して彼に成りすましたことから思いがけない運命を辿るさまをスリリングに綴る。 監督は本作で商業映画デビューとなるアルゼンチンの女性監督アナ・ピターバーグ。 ブエノスアイレス在住の医師アグスティンは、結婚8年目の妻クラウディアと恵まれた暮らしをしながらも心は満たされず、漠然とした空虚感に苛まれる日々を送っていた。 そんなある日、音信不通だった一卵性双生児の兄ペドロの訪問を受ける。 ペドロは自分が末期ガンであることを告白し、自分を殺してほしいと懇願する。 一度は拒絶するアグスティンだったが、ついに衝動的に殺害してしまう。 そして、瓜二つのペドロに成りすまして人生をやり直そうと考える。 かくして、ペドロが今も養蜂家として生活していた生まれ故郷のティグレへと舞い戻ったアグスティンだったが…。