2012年のヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したサスペンス・ドラマ。 監督は「サマリア」「うつせみ」のキム・ギドク、主演はテレビドラマ「ピアノ」のチョ・ミンスと「マルチュク青春通り」のイ・ジョンジン。 十字架から降ろされたイエス・キリストを抱く聖母マリア像であり、慈悲深き母の愛の象徴でもある“ピエタ”をモチーフに、心を失った男とその母を名乗る女の姿を描く。 生まれてすぐに親に捨てられ天涯孤独に生きてきたイ・ガンドは、法外な利息を払えない債務者に重傷を負わせ、その保険金で借金を返済させる取り立て屋をしている。 そんなガンドの目の前に、母親を名乗るミソンという女が現れた。 ミソンの話を信じられず、彼女を邪険に扱うガンド。 しかし彼女は電話で子守歌を歌い、捨てたことをしきりに謝り、ガンドに対し無償の愛を注ぎ続ける。 だがガンドが心を開こうとした矢先、姿を消したミソンから助けを求める電話がかかってきた。