「弾丸ランナー」「うさぎドロップ」のSABU監督が、ある出来事をきっかけに次第に人間性を取り戻していくゾンビのヒロインと、対照的に家族の崩壊で精神を病んでいく人妻の姿をモノクロ映像で描き出したゾンビ・ムービー。 主演は「僕は妹に恋をする」「僕等がいた」の小松彩夏と「閉じる日」「恋の罪」の冨樫真、共演に手塚とおる。 ある日、平和な寺本家に届いた大きな荷物。 様々な注意事項を記した取扱説明書と一緒に入っていたのは、寺本家の下僕用に手配された女のゾンビ“沙羅”だった。 周囲が沙羅を無慈悲に扱う中、寺本の妻・志津子だけは尊厳をもって接し、その幼い息子・健一も買ってもらったばかりのポラロイドカメラで沙羅を撮ることに夢中になるなど彼女に懐いていた。 そんなある日、健一が事故で溺死してしまい、半狂乱となった志津子は、沙羅に噛みつかせてゾンビとして甦らせてしまうのだったが…。