本作が長編映画初監督となるエストニアの俊英イルマル・ラーグが、母親の実話をもとに描く感動のヒューマンドラマ。 フランスが誇る大女優ジャンヌ・モローが主演を果たし、作品は2010年ロカルノ国際映画祭のエキュメニカル賞に輝いた。 生まれも育ちもまったく異なる二人の女性が、反発しながらも固い絆で結ばれていく過程をリアルに描いていく。 憧れのパリで家政婦の仕事をすることになったアンヌ。 母を看取ったばかりのアンヌはエストニアを発つが、彼女を待ち受けていたのは毒舌で気むずかしい老婦人フリーダだった。 高級アパルトマンに一人で暮らすフリーダは、おいしいクロワッサンの買い方すら知らないアンヌを追い返そうとするが、アンヌの中にかつての自分を重ねるようになり…。